S&P Global Market Intelligenceによると、モバイル・ビデオ・ゲームのZynga (NASDAQ:ZNGA)の8月の株価は12.4%急落しましました。9月3日現在、年間で約10%下落し、1株あたり9ドル弱で取引されています。Zyngaは「Words with Friends」や「FarmVille」といった人気ゲームのメーカーです。
Zyngaのビジネスモデル
Zyngaは、携帯電話やタブレットでプレイするタイプのモバイルビデオゲームを提供するトップ企業の1つです。上述のゲームに加えて、「Zynga Poker」「Toon Blast」「Toy Blast」「Harry Potter: Puzzles & Spells」「Merge Dragons!」など、Zyngaは、ゲーム内における購入や広告を通じて収益を得ています。
Zyngaの決算
8月の急落は、表面的には頭を悩ませる出来事ですが、Zyngaは、売上高が59%増の7億5,000万ドル、繰延収益を考慮したブッキングが37%増と報告しています。純利益は2800万ドルで、第1四半期の2300万ドルの純損失、1年前の1億5000万ドルの純損失から増加しました。
これらの数字は良いものに見えますが、株価が下がったのは、Zyngaが、同社とアナリストが使用する主要な業績評価指標であるブッキングのコンセンサス予想7億1,600万ドルを下回ったためだと思われます。
Zyngaの現在とこれから
売上高の未達は、夏に経済が回復したことと、Appleがモバイルアプリのプライバシーを変更したことにより、ユーザー数が予想よりも若干少なかったことが原因であると、CEOのFrank Gibeauは第2四半期の決算説明会で説明しました。Apple社のプライバシーに関する変更は、特に新規顧客の獲得において「ぎこちなさ」をもたらしましたが、Gibeau氏は、ユーザー獲得はすでに回復しているため、これは一時的なものであると述べました。
Zynga全体では、当四半期のデイリーアクティブユーザー数は前年同期比87%増の4,100万人、マンスリーアクティブユーザー数は194%増の2億500万人となり、過去最高を記録しました。また、人気のゴルフゲーム「Golf Rival」を買収したことも今後は追い風となりそうです。