Spotify (NYSE:SPOT)の株価が上昇した裏にはApple (NASDAQ:AAPL)の動きあり

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Spotify (NYSE:SPOT)の株価は、ライバルであるApple (NASDAQ:AAPL)との関係に関して強気のニュースを得たことで、今週上昇しています。9月2日木曜日の市場終了した時点で、株価はこの1週間で12.4%上昇したことになります。

Spotify (NYSE:SPOT)の株価上昇の背景

アルファベット(NASDAQ:GOOG)(NASDAQ:GOOGL)のグーグルと並んで2つの支配的なモバイルアプリストアの1つを所有するApple (NASDAQ:AAPL)は、水曜日に「特定のアプリケーションがアップルの決済ネットワークを迂回するウェブサイトに直接リンクすることを許可する」と発表しました。これにより、Spotifyのような企業は、より簡単に顧客にアップルのアプリストアの手数料をスキップさせることができるようになります。とても大きな変化です。

Spotifyは、アプリを介したすべての支払いに対してAppleに10%から20%の手数料を支払わなければならないため、現在、プレミアムサービスに登録したいユーザーには、アプリストアの手数料を回避して自社のウェブサイトに誘導しています。

これまでは、モバイルアプリケーション上でウェブサイトに直接リンクすることはできず、ユーザーが自分でURLにアクセスするよう指示するしかありませんでした。これでは、Spotifyの購読を管理したい人にとって混乱を招く可能性があり、Spotifyのビジネスにとっては好ましくありません。外部の支払い方法に直接リンクできるようになったことは、小さな変化ですが、Spotifyのお客様のユーザー体験を大きく向上させることになります。

SpotifyとAppleの対立

SpotifyがAppleを訴えているのは、競合サービスであるApple Musicを自社のデバイスで不当に位置づけていると考えているからです。主な不満点は、今回撤回されたような制限、アプリ内課金の手数料の高さ、承認プロセスの遅さなどで、Apple Musicが市場で不当に冷遇していると主張しています。

今回のAppleの譲歩により、投資家はアップルが訴訟に負けるか、Spotifyに有利な形で和解する方向にあると推測していると思われ、それが今週の株価が大きく上昇している理由と考えられます。

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