2021年に57%以上上昇したレイモンド・ジェームスとは何者か?

バリュー株

Raymond James Financial に何が起きたのか?

Raymond James Financial(NYSE:RJF)は、S&P Global Market Intelligenceのデータによると、2021年に株価が57.4%上昇し、同時期のS&P 500の27%のリターンの2倍の大勝者となりました。

2022年も上昇中

この金融サービス会社は、年間を通じて記録的な収益と利益を上げ、顧客資産の順調な伸びを記録する一方、M&A活動のホットな市場の恩恵も受けました。

どのような会社なのか?

2021年はRaymond James Financial(NYSE:RJF)にとって、9月30日に終了した会計年度で売上高が22%増、純利益が72%増と堅調な1年となりました。

この金融サービス会社は、収益の多くを個人顧客グループ部門(=ファイナンシャルプランニング、投資アドバイス、証券取引サービスなどを提供)から得ています。アドバイザーの定着率が高く、新規アドバイザーの採用も記録的なペースで進んでいることから、同社の運用資産は前年比27%増の1兆1800億ドルに達しました。資産残高の増加により、プライベートクライアントグループの売上は前年比19%増となりました。

しかし、2021年にRaymond James Financial(NYSE:RJF)が好調だったのはそれだけではありません。昨年は、投資銀行業務に関して、企業にとって記録的な年となり、世界のM&A(合併・買収)活動は記録を塗り替え、世界で5兆ドルを突破しました。株式や債券の引受業務が好調だったこともあり、同社の資本市場部門は46%という目覚ましい収益成長を遂げました。

2021年のRaymond James Financial(NYSE:RJF)の堅調な業績は、同社の事業とその多様な収益源を証明するものです。金利が記録的な低水準にとどまり、Raymond James Financial(NYSE:RJF)の銀行部門に影響を与えたものの、投資運用手数料やM&Aなどの手数料が好調だったため、その影響を補って余りあるものとなりました。

今後の成長は?

2022年に向けて、同社の経営陣は、アドバイザーの採用が引き続き好調で、資産も引き続き増加すると見ています。また、投資銀行業務のパイプラインも堅調に推移すると見ています。

米連邦準備制度理事会(FRB)が2022年に利上げを開始した場合、同社は恩恵を受ける可能性があり、早ければ3月にも開始する可能性が示唆されています。Raymond James Financial(NYSE:RJF)は多様な収益源を持つため、年内に資本市場が減速しても、金利上昇により利幅が改善する可能性があります。

同社はここ数年、堅実な業績を上げており、2010年から2020年まで、売上は年複利で10.6%伸び、同時期に顧客の管理資産は年複利で14.1%増加しています。株価は予想将来利益の12.7倍であり、投資家が長期的に保有できる堅実なバリュー株と言えそうです。

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