あの有名カフェブランドに米国株投資家が興奮する理由

コロナリカバリー株

国際的なコーヒー大手のスターバックス(NASDAQ:SBUX)が話題になっています。コロナウイルスのパンデミックで同社は壊滅的な打撃を受け、世界中の何千もの店舗で一時的な閉鎖を余儀なくされました。その結果、2020年には売上高が2桁減となりました。

しかし、効果的なワクチンがいくつか登場したことで、世界経済は慎重に再開しています。この流れを受けて、スターバックスの店舗では売上が上がり、お客様が戻ってきています。そして今後さらに、継続してスターバックス(NASDAQ:SBUX)株に期待できる3つの理由を紹介します。

海外店舗の成長加速

10月28日に行われた同社の第4四半期のカンファレンスコールで、CFOのレイチェル・ルゲリは、2022年のスターバックス(NASDAQ:SBUX)の野心的な成長計画を強調しました。その中心となるのが、2022年に2,000店舗の拡大を計画することです。これは、2021年比で6%の店舗数増加を意味します。

さらに、これらの新店舗のうち75%は海外に出店する予定です。海外の店舗は国内の店舗よりも高い利益を生み出すので、株主たちはこの決定に期待しています。10月3日に終了した最新の会計年度において、スターバックス(NASDAQ:SBUX)の売上高に占める営業費用の割合は、北米の店舗が50%であるのに対し、海外の店舗は44%弱となっています。

デジタル・イニシアティブの利点

スターバックス(NASDAQ:SBUX)にとってパンデミックの明るい兆しは、デジタルフットプリントの加速化に成功したことです。経営陣は、リワードプログラムを変更し、顧客の支払い方法に関係なくリワードを獲得できるようにしました。スターバックス(NASDAQ:SBUX)は現在、中国で1,790万人のアクティブなリワードメンバーを誇り、昨年より33%増加しています。米国では、スターバックス(NASDAQ:SBUX)のアクティブなリワード会員数は2,480万人で、前年比30%増となっています。

興味深いことに、米国での売上の50%以上は、これらの高価値のお客様からのものです。アクティブ・リワード・カスタマーは、注文のために列に並ぶ必要がなく、通常、支払い情報が登録されているため、携帯電話で注文する傾向があります。これにより、カスタマーエクスペリエンスが向上し、スターバックス(NASDAQ:SBUX)の店舗では、注文を受けるために必要なスタッフの数が減り、労働力が削減されます。まさにWin-Winのシナリオです。

コーヒーの市場規模は4000億ドル

スターバックス(NASDAQ:SBUX)の経営陣によると、今後3年間でコーヒーのアドレサブル市場は4,000億ドルに達し、年平均成長率は約8.5%になるといいます。これは巨大な市場であり、スターバックス(NASDAQ:SBUX)にさらなる成長機会をもたらします。2021年度のスターバックスの売上高は290億ドルでした。この市場の成長率を維持するだけで、売上高は400億ドル近くになる可能性も考えられます。

このように、スターバックス(NASDAQ:SBUX)は、海外拠点の拡大、顧客とのデジタルコネクションの強化、成長市場でのシェア拡大など、さまざまな面で可能性を秘めています。

特に期待されているのは、デジタル面での改善です。現在、スターバックス(NASDAQ:SBUX)では、ピーク時に長蛇の列ができることで、売上が落ちていることは間違いありません。電話で注文した商品を、スターバックスの駐車場やドライブスルー、店内で受け取ることができるシームレスなデジタルサービスを提供すれば、平均的な待ち時間の短縮に大きく貢献することができます。

スターバックス(NASDAQ:SBUX)はまだそこまで至っていません。ドライブスルーに長蛇の列ができているのを見ると(アメリカではドライブスルーも多い)、スターバックス(NASDAQ:SBUX)を買わないことがよくあります。しかし、株主は、この長蛇の列をデジタルの力で解消する、これからのスターバックスに期待しているはずです。

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