C3.ai (NYSE:AI) の決算は何がダメだったのか?

グロース株

何が起こったか

C3.ai (NYSE:AI) の株価は木曜日に暴落し、18.7%もの下落を記録しましたが、株価は多少回復し、11.2%の下落でその日を終えました。

企業向け人工知能ソフトウェアのプロバイダーであるC3.aiを下落させたきっかけは、同社の弱点を明らかにした財務結果でした。

弱点とは?

C3.ai (NYSE:AI)の第2四半期(10月31日終了)の売上高は5,830万ドル(前年同期比41%増)で、サブスクリプション収入は4,740万ドル(同32%増)となりました。この結果、1株当たりの損失は0.55ドルに拡大し、前年同期の0.39ドルの損失から悪化しました。

アナリストたちのコンセンサス予想では、売上高は5,700万ドル、1株当たりの損失は0.29ドルでした。

また、契約上の義務がありながら、まだ収益として認識されていない売上高からなるRPO(Resident Performance Obligation)は、前年同期比74%以上増の4億6,550万ドルに急増し、当面はビジネスが好調に推移することが示唆されました。

C3.ai (NYSE:AI)の顧客数は、前年比63%増の104社となり、14業種で過去1年間で倍増しました。また、経営陣は、残りの会計年度の見通しを大幅に上方修正し、昨年のわずか17%から、ガイダンスの中間点で36%の収益成長を目指しています。

C3.ai (NYSE:AI)の今後

C3.ai (NYSE:AI)がトップラインとボトムラインの両方で成功を収め、通期のガイダンスを引き上げたにもかかわらず、なぜ株価が急落したのでしょうか。それは「悪魔は細部に宿る」と言われます。

同社のRPOの増加は、Baker Hughes Company (NYSE:BKR)との契約を拡大した結果です。C3.ai (NYSE:AI)は、契約期間を5年から6年に延長しただけでなく、契約金額も4,500万ドルから4億9,500万ドルへと大幅に増加しました。

そこに問題があります。Baker Hughes Company (NYSE:BKR)との契約拡大を差し引くと、C3.ai (NYSE:AI)のRPOは前四半期比で16%減少しており、営業チームの有効性に疑問が生じます。その結果、複数のアナリストがC3.ai (NYSE:AI)の株価を引き下げたり、目標株価を引き下げたりしたのです。

これがトレンドの始まりなのか、それとも一過性のものなのかは、時間が解決してくれるはずです。もしあなたが長期的な投資家であれば、今はまだC3.ai (NYSE:AI)の行く末をただリラックスしていればいいのです。

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