S&P Global Market Intelligenceのデータによると、2021年8月にCuriosityStream (NASDAQ:CURI)の株価は13.7%上昇しました。ドキュメンタリーや教育用コンテンツのプロバイダーである同社は、堅調な第2四半期の業績を発表し、その中で、いくつかの重要なコンテンツニュースを発表しました。
上昇した理由
第2四半期のCuriosityStream社の収益は、前年同期比27%増の1530万ドルでした。純損失は430万ドルから830万ドル、希薄化後1株当たり0.19ドルとなりました。アナリストは、1,500万ドル近いトップラインの売上に対して、1株当たり0.18ドル程度の純損失を期待していたため、今回のレポートは複雑な結果となりました。しかし、投資家はすぐにアップサイドに目を向け、翌日の株価は大幅に上昇しました。株価は7月に19%下落していたため、短期間での反発が期待できます。
CuriosityStreamは2021年8月、コンテンツ関連のニュースをいくつか掲載しました。
ウォルマートが運営する大量購入型の倉庫型クラブ「サムズクラブ」から、同サービスの年間契約が割引価格で提供されています。また、ライブストリーミングサービス「fuboTV」の視聴者向けに、リニアの「キュリオシティ・チャンネル」とそのビデオ・オン・デマンドの姉妹サービスを展開しました。さらに、CuriosityStream初の長編映画「Heval」が9月23日に公開されることも発表されました。エミー賞を受賞したアダム・ウッド監督が手がけたこの作品は、イギリス人俳優マイケル・エンライトの中東政治への関わりを描いたドキュメンタリーで、話題性のある賞を受賞する可能性を秘めています。
CuriosityStreamの今後
CuriosityStreamのコンテンツやサービスがより多くのプラットフォームで利用できるようになれば、同社は長期的なサクセスストーリーの序章を語ることができるかもしれません。しかし、このビジネスが長期的にどの程度持続するかを判断するには時期尚早です。なぜなら、CuriosityStreamは毎四半期、現金を消費しているからです。
これまでのところCuriosityStreamは、トレーリング収益がわずか4,210万ドルで、売上高価格比が非常に高く、変動の激しいマイクロキャップ銘柄です。2020年、CuriosityStreamの株価が7.44ドルから24ドルの間で大きく変動したようなボラティリティの高さは、おそらく今後も当分の間続くと思われます。好奇心旺盛な投資家の方は、その間の下降局面で買ってみてはいかがでしょうか。ただし、この賭けには十分なリスクが伴うので、投資額はかなり少なめにしておきましょう。