投資家は「急速かつ猛烈な」Covid-19からの経済回復を利用することができる
CNBCのジム・クレイマーは木曜日、米国経済の回復がさらに明確になってきており、米国株式市場に関する限りでは、コロナウイルスの大流行の初期に大方が予測していたよりも、早く強くなっていると語りました。
「私たちは、L字型の回復を見ているのか、それともU字型なのか、W字型なのか、V字型なのか、判断できなかった。しかし、私たちが見つけた文字は、よほど字が下手でない限り存在しないことがわかった」と語りました。
それは、Covid-19からの回復が「ほとんどすべてのビジネスパーソンの予想をはるかに上回るものだったからだ」とジム・クレイマーは述べています。
木曜日のダウ平均株価は、34,548.53という記録的な終値を記録しました。
ジム・クレイマーによると、現在の回復は「スーパーV」のような形をしており、「右側がほぼまっすぐに上昇し、パンデミック前の水準を大きく上回っている」とのこと。
ジム・クレイマーは、半導体の不足や木材価格の上昇などを例に挙げ、「このような強さを誰も予想していなかったため、我々は様々な素材の不足に悩まされることになったのだ」と語りました。
ジム・クレイマーによると、今回の堅調な回復には複数の理由があり、まず議会による財政刺激策とFRB（米連邦準備制度理事会）による高度な緩和政策が挙げられます。また2020年の秋には、Covid-19のワクチンが成功し、間もなく導入される可能性が高いとわかったことで、投資家の楽観的な見方が広がったと述べています。
「スーパーVの影響で利益は急速に生まれているが、それは市場のごく一部に限られており、そこでは新しい株は作られず、古い株が買い戻されているだけだ。」とジム・クレイマーは言います。「その希少性は、少なくとも、見ればアルファベットがわかる人にとっては、とてつもない価値を生み出すだろう。」
「インフレWinner」しか買わない投資家は注意しろ
ジム・クレイマーは木曜日、インフレの恩恵を受ける銘柄を購入している投資家は、物価上昇が長続きしない可能性があることを念頭に置くべきだと述べ、ポートフォリオの分散化の必要性を強調しました。
ジム・クレイマーは現在、ヘッジファンドのプレイブックと呼ばれるものにマネーマネージャーが従っているため、分散投資は非常に人気のある取引となっていると述べました。
「そのプレイブックには、急成長する経済の中でインフレが始まったときに何をすべきかが明確に書かれています。」
ジム・クレイマーによると、これらの銘柄の中には、鉱山会社のFreeport-McMoRan（$FCX）や鉄鋼会社のCleveland-Cliffs（$CLF）やNucor（$NUE）など、明らかなものもあるといいます。また、工業大手のキャタピラー（$CAT）や石油会社なども候補に挙がっているといいます。
インフレ懸念にもかかわらず銀行株が人気を集めているのは、「今回は従来のようなインフレではないからだ」とジム・クレイマーは説明します。インフレは金融業界に問題を引き起こす可能性があります。
「今、商品価格が上昇しているのは、短期的な思惑からだ。材木や鉄鋼への関税、新規の石油掘削を抑制するエネルギー政策、プラスチックの生産能力の多くを破壊した大嵐、深刻な半導体不足、難航している港湾の渋滞、働くよりも働かない方が良いと思わせるほど寛大な失業手当に煽られた労働コストの上昇などだ。」とジム・クレイマーは述べています。
なぜなら、パウエルFRB議長が繰り返し予測しているように、インフレが一過性のものではなく、持続的なものになった場合、中央銀行は金利を引き上げて対応するからです。そうなれば、今度は銀行を助けることになると、ジム・クレイマーは言います。
「率直に言って、私はこの投資スタイルに夢中ではない。」と彼は注意を促しました。「私は、パウエル議長の言う通り、今直面しているインフレは一過性のもので、需要が急増し、供給が追いつくのに少し時間がかかるために起こるものだとますます確信している。」
最終的には、インフレの原因は収まると考えていると、ジム・クレイマーは述べています。
「このように、インフレの勝者を買うことはできますが、このような行動は一時的なものであることを覚えておいてほしい。銅や鉄鋼の価格が上昇しても、すべてが自己修正されるまでには限界がある。そうなれば…鉱物、石油、銀行の高騰している株だけでなく、もっと多くの株を持っていればよかったと思うことになるだろう。」
Etsy（$ETSY）のSNSインフルエンサー活用した新戦略
Etsyは、ソーシャルメディアのインフルエンサーのネットワークを活用して、同社のeコマース市場に新しい人々を呼び込みたいと、CEOのJosh Silvermanが木曜日にCNBCに語りました。
「Etsyを愛し、Etsyに情熱を持ち、自分のコミュニティでEtsyについて語っている多くのインフルエンサーたちが、Etsyでお気に入りのコレクションを作成し、それを自分のコミュニティに発信して、『私がEtsyで愛しているものはこれです』と言えるようなツールを作りました。」とJosh Silvermanはジム・クレイマーに語りました。
Josh Silvermanは、ジム・クレイマーとのインタビューで、「これは、Etsyのアイテムの希少性、特別性、独自性を示すものであり、Etsyが多くの異なる多様なコミュニティに、彼らにとって非常にパーソナルな方法でアプローチすることを可能にしています。」と述べました。
Josh Silvermanのコメントは、Etsyが第1四半期の業績を発表した翌日に発表されました。Etsy社は、四半期の売上高が前年同期比141.5％増の5億5,060万ドルになったと発表しました。
しかし、投資家がEtsy社の第2四半期のガイダンスに注目したため、株価は木曜日に14％以上も暴落しました。Etsyは、売上高が前年同期比で15％から25％の伸びにとどまると予想しており、前四半期から大幅に減速しています。
Josh Silvermanは、この成長の鈍化にもかかわらず、Etsyの需要の動きには満足していると語りました。
「第1四半期には9,000万人のアクティブなバイヤーがいましたが、実はさらに熱量の高い800万人の習慣的なバイヤーがいました。この常連バイヤーとは、6回以上の購入日に200ドル以上を購入した、最もロイヤルティの高いバイヤーのことです。Etsyにおけるバイヤーの活動や頻度、ロイヤルティという点で、私たちは非常に満足しています。」と述べています。
パンデミック後の世界で消費者の関心が変化しても、Etsyはそれに対応できる体制が整っているとJosh Silvermanは言います。これは2020年、米国疾病対策センターがコロナウイルスの蔓延を抑えるためにアメリカ人にフェイスマスクの着用を初めて推奨した後、何千人ものEtsyの出品者がフェイスマスクを作り始めたのと似ています。
「Etsyモデルの優れた点の1つは、非常にダイナミックで、消費者の動向に敏感に反応することです。」とJosh Silvermanは言います。「今、Etsyでは1億点の商品が販売されていますが、急に話題になっているものは、必ずEtsyでも販売していますし、もし販売していなくても、数時間以内に出品者がそのトレンドに対応して作っています。」
また、Josh Silvermanは、Etsyの両面市場は、買い手と売り手の間に信頼関係を生み出し、それが他のEコマース企業との差別化につながり、長期的な成長の推進力となると述べています。
「他の企業は皆、Amazonのゲームに参加しています。同じように大量生産された商品を販売し、Amazonよりも少しでも早く出荷したり、少しでも安く販売しようとしています。Etsyは違うゲームをしています。Etsyで販売している450万人もの職人やクラフトマンを、皆さんが直接つながって購入できるようにしているのです。」
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